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昔話を題材にした童謡は色々ある!意外と多いその種類とは

昔話が題材になっている童謡、というと、あなたはどんなものを思いつくでしょうか。ぱっと挙げるだけでも「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」などが挙げられます。

このような童謡は意外とたくさんのものがあり、調べてみると「その昔話にも童謡があったの?」というような、世間にはあまり知られていないものまで様々なものがあります。この記事では、そのような有名なものから珍しいものまで幅広く紹介していきましょう。

まず、「桃太郎」は童謡としてとても有名ですね。こちらは1911年(明治44年)に当時の小学校の音楽の教科書に載ったのが最初です。

「桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな」という犬や猿のセリフから始まり、二番は「やりましょうやりましょう、これから鬼の征伐に着いて行くならやりましょう」と桃太郎のセリフが続きます。全部で六番まであります。

次に「金太郎」ですがこちらは1900年(明治33年)に「幼年唱歌」という本に載ったのが最初です。

「まさかりかついで金太郎、熊にまたがりおうまの稽古、はいしどうどうはいどうどう、はいしどうどうはいどうどう」という金太郎の日常生活について歌っており、二番は「足柄山の山奥で、けだもの集めて相撲の稽古…」と続きます。二番で全部です。

浦島太郎は1911年(明治44年)に尋常小学唱歌という本に載ったのが最初です。全部で五番まであり、浦島太郎がカメを助けて竜宮城へ行った、というあらすじがそのまま歌詞となっています。

「昔々浦島は、助けたカメに連れられて竜宮城へ来てみれば、絵にもかけない美しさ」として一番が終わり、二番は竜宮城について歌われ「乙姫様のごちそうに、鯛やヒラメの舞い踊り、ただ珍しくおもしろく月日の経つのも夢のうち」そして三番からは、帰って知らない場所で玉手箱を開けた、と続きます。

その他「花咲か爺さん」の歌では、犬の名前がシロではなくポチとして歌われています。全部で六番まであります。

「裏の畑でポチが鳴く、正直じいさん掘ったれば、大判小判がザクザクザクザク」二番は欲張りじいさんのあらすじが歌詞になっており、「瓦や貝殻、ガラガラガラガラ」と締められます。三番からも正直じいさんと欲張りじいさんの対比が続きます。

また、「一寸法師」の歌もあり、あらすじをそのまま歌詞にしています。全部で五番まであり、一番は「指に足りない一寸法師、小さな体に大きな望み、お椀の船に箸のかい、京へはるばるのぼり行く」と始まります。

最後は「鬼が忘れた打ち出の小槌、打てば不思議や一寸法師、一打ちごとに背が伸びて、今は立派な大男」と締めくくられています。

有名だけど忘れられがちなのが「ウサギとカメ」の童謡です。こちらは「もしもしカメよ、カメさんよ…」とカメに話しかける歌詞から始まります。1901年に幼年唱歌という本で発表されました。実は四番まであります。

「もしもしカメよカメさんよ、世界のうちでおまえほど歩みのノロいものはない、どうしてそんなにノロいのか」と始まり二番はカメのセリフで始まります。「何とおっしゃるウサギさん、そんならおまえと駆け比べ、向こうのお山のふもとまでどちらが先に駆け着くか」

最後は眠りすぎたウサギの焦る駆け足と、カメのセリフで締めくくられます。「これは寝すぎたしくじった、ピョンピョン…、あんまり遅いウサギさん、さっきの自慢はどうしたの」

その他にも、「牛若丸」や「証城寺の狸囃子」などが挙げられます。歌ってみたい方は、youtubeなどで検索してみましょう。

1.神社と古事記
日本各地の様々な神社が詳しく解説されています。

2.瓜子姫普及委員会
瓜子姫に興味がない方でも楽しめそうです。

3.妖怪館
妖怪について知らなかったことが分かりそうです。

4.Charnel House
このサイトを見れば吸血鬼の知識が深まりそうです。

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凧はここまで進化したのかと感心できるサイトです。

6.えほん(絵本)はおとなの宝箱
このサイトを見れば絵本に対して抱く意識が変わりそうです。

7.世界遺産
このサイトを見れば世界遺産に行きたくなりそうです。

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小説を書いてみようかなと思えるサイトです。

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10.子供辞典
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童話の豆知識

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【童話の豆知識】意外と怖い…原作の続きと結末
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童話の豆知識

叶わなかった恋に海の泡に、または火あぶりになった人魚姫

人魚姫、といえばディズニーなどでもアニメになっていたり、ミュージカルにもなっていたりするので、あらすじをよく知っている方も多いでしょう。

とくにディズニーのアニメでは、王子様と人魚姫はハッピーエンドで終わるために原作も、そうではないのか、と思っている方もいらっしゃるかと思います。

しかし、原作では人魚姫の恋は叶わず、海の泡になってしまったり、本によっては火あぶりにされて死んでしまう、という悲惨な結末のものもあるようです。今回はこの人魚姫について紹介していきましょう。

人魚姫は、「裸の王様」「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」「親指姫」などの作者であるアンデルセンによって書かれた童話で、一番最初に世の中に出回ったのは、1836年のことでした。

アンデルセンは、70年という生涯の中で、恋をすることはあってもその恋が叶うことは無かったと言われており、一生を独身のまま過ごしました。

人魚姫の原作では、彼女もまた、最後までその思いが王子様に伝わることはなく、短い人生を終えます。人魚姫の童話は、そんな「恋が叶うことが無かった」というアンデルセンの悲しみや苦しみが反映されている…とも言われている作品です。

人魚姫は、海の中から海面に顔を出した時に偶然見かけた豪華な船の上王子様に一目惚れをします。まもなくその船が転覆し、王子様が海に投げ出されてしまったことで、人魚姫は浜辺で王子様を介抱します。

ところが、浜辺の向こうから人間の女性がやってきたために身を潜めると、王子様は目を覚まし、その女性が介抱してくれたもの、と思い込みます。どうしても、愛する王子様に「介抱したのは自分だ」と伝えたい人魚姫は海の魔女のところまで行って、人間の脚を手に入れようとします。

原作によると、ヒレから変えてもらった人間の脚は、歩くたびに酷い激痛が走ったようです。また、多くの童話では、「脚と引き換えに人魚姫は美しい声を奪われた」とだけ書いてありますが、訳された原文によっては、「舌を切られたために声を出せなくなった」という記載があります。

その後、王子様と人魚姫は話ができないながらも交流を深めますが、残念ながら王子様は浜辺で出会った人間の女性との結婚を決めてしまいます。

海の魔女に「王子と結婚できなければ水の泡になって消えてしまう、人魚にも二度と戻れない」と言われていた人魚姫、そんな彼女のことを思ってお姉さんたちが、海の魔女から魔法の短剣を借りてきます。

日が昇るまでに、その剣で王子を刺して王子の血を脚に垂らせば、再び人魚に戻れて海の中で暮らせるということでしたが、人魚姫は王子様を刺すことができずに、日の出とともに海の泡となって消滅してしまった、というのが原作のあらすじです。

または、王子様の部屋に短剣を持って忍び込んだ際、家来たちに見つかり、王子を殺そうとしていたという罪で火あぶりになった、という結末のものもあるようです。

アンデルセンも失恋した時「海の泡になって消えることができたら、とても楽なのに」という思いでこのような結末にしたのかも知れません。

ダメ人間(人形?)具合に思わず呆れる…ピノキオの冒険

ピノキオ、といえばディズニーでもアニメ映画になっていたり、実写CG映画にもなっていたりするので、あらすじもよく知っているという方も多いでしょう。

「ゼペットじいさん」によって、ただの棒切れから、人形の姿にしてもらった木製の人形「ピノキオ」が、色々な世の中の悪者にだまされそうになったり、大きなサメに飲み込まれたりしながらも、最後には妖精の力をかりて立派な人間の少年になるという物語ですね。

本来は「ピノキオ」ではなく「ピノッキオの冒険」というタイトルとなっています。今回はこちらの童話について紹介していきましょう。

さて、ピノキオは1883年に初めてイタリアで本が発行されました。作者はカルロ•コッローディという人物で、その他の作品には「ピピの冒険 森の小猿」などが挙げられます。

現代の物語ではピノキオは、最終的にはゼペットじいさんと協力して、大きなサメの腹の中から脱出するという、「勇気ある優しい少年」というイメージを持っている方もおられると思います。

しかし原作でのピノキオは、当初は人の忠告など話も聞かない、すぐにうまいはなしに何度も懲りずにだまされるというダメダメ人間(ダメダメ人形?)ぶりでした。そのダメダメな例をいくつか紹介していきましょう。

街中を逃げ回って騒ぎになったことで、ゼペットじいさんが牢屋に入れられてしまったのを良いことに「うるさい人間がいなくなった、遊んで暮らせる」と浮かれているピノキオに、忠告をしてくれたコオロギに対し、「うるさい」と木槌を投げつけて殺してしまいます。

学校へ行くのに必要な練習帳を、お金が無いので、寒い中上着を売ってまで買ってくれたゼペットじいさん。そうしてやっと手に入れた練習帳を、ピノキオは通学途中で見つけた人形芝居小屋に入りたいがために、売って入場料に変えてしまいます。

街で出会った、脚を引きずる怪しいキツネと、目が見えない猫に「君の持っている5枚の金貨を土の中に埋めて、水と塩をやるとたくさんの金貨が成る、金貨の木が生える場所があるから行こう、金貨の木を生やそう」と言われその話を簡単に信じて、実行しようとします。

まじめな男の子になると決意してすぐ、遊んで暮らせる「おもちゃの国」という場所に誘われて付いて行き、結局その場所で半年近くもの間遊んで暮らします。その結果、ロバの耳がはえて最後には体全体もロバに変化してしまい、サーカス小屋へ売り飛ばされます。

その他にも、本編には色々なエピソードがあります。世の中には確かにうまい話や楽しいことがたくさんあると思います。しかし、ここまでたくさんの誘惑が出てくる童話と、そのすべてにだまされる主人公も珍しいのではないでしょうか。

私なら、物語を読んでいる間にそんなだらしない主人公のピノキオに愛想を尽かしてしまうかも知れません。あなたならどうでしょうか。物語の終わりまで、ピノキオを信じて読み進めることができるでしょうか。

しかし、これを子供に読み聞かせするとなると、「こんなことをするとこうなるぞ」という良い教訓を教える教材にもなるのかも知れませんね。

実は太陽が勝ったのは二回戦で引き分け!北風と太陽

北風と太陽、と言えば北風と太陽が「ある旅人の上着を脱がせた方が勝ち」として、それぞれの強みを活かして力比べをする物語ですね。

北風は旅人に、力任せに冷たい息を吹きかけて、何とも強引にその上着を脱がせようとするのに対して、太陽は暖かい日差しで、上着を自ら脱ぐように旅人に促すため、「なるほどなあ、太陽は北風よりも頭が良い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

また、物語のあらすじから受け取れる教訓として「人を動かすためには強引に接するよりも、優しく、思いやりを持って接しよう」ということを伝える物語である、と把握している方もおられるでしょう。

ですが実は原作では、こちらは二回戦目で、なんと一回戦目は力任せの北風が勝利していた、ということをご存知でしょうか。一回戦目では、頭の良さそうな太陽は、どうして北風に負けてしまったのでしょうか?今回はこちらの物語について紹介していきましょう。

さて、「北風と太陽」という童話は、「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」「金の斧銀の斧」などと同じ作者であるイソップ寓話の中の一つです。元々は、太陽神のアポロンと北風の神ボアレスの物語でもあったのではないかと言われています。

先に記した通り、実は、物語として広く知られているのは二回戦目の太陽が勝利した勝負であり、一回戦目では旅人の上着ではなく「帽子」を脱がせた方が勝ちだ、という勝負をしていました。

太陽が、広く知られる物語と同じように、暑い日差しを旅人に与えてさんさんと照りつけると、旅人は日差しを避けようと、帽子をさらに深くかぶってしまったといいます。

これに対して、北風は旅人の帽子めがけて「びゅうー」と思いっきり強く冷たい息を吹きかけます。そうすると、旅人の帽子はあっという間に飛んで行ってしまいました。

このようなわけで、一回戦目は北風の勝ちとなりました。二回戦目は物語になっているように、旅人の上着を脱がせた方が勝ちという勝負を行うことになり、今度は太陽が勝ちます。

なので、北風と太陽の勝負は1対1で引き分け、ということになり、同時に物語の教訓も変化してくるのです。

現代の物語の教訓は上に示したように、「人を動かすのには、思いやりと優しさが必要である」ということでしたが、太陽が負けたエピソードがあると、以下のような教訓を示すことができるのではないかと思います。

それは、「人を動かすのにも何にしても、いつも同じやり方をしていてはいけない。いつも同じやり方では、うまくいくこともあるが、うまくいかないこともある。

時と場所、その場その場に合ったやり方をして成功をおさめることが重要である」…という教訓が導きだされるのではないでしょうか。

現代の物語の最後には、太陽は北風に対して「僕の勝ちだね。人を動かすには強引な力より、暖かい優しさが必要なのさ」と諭す場面もあり、その言葉が何だか鼻につく、という方もおられるようです。

ですが、原作のあらすじを加えると、「頭が良い」と思っていた太陽も、一回戦目も二回戦目も同じ作戦をとっており、北風と同じく自分の特徴を活かして勝負を行ったに過ぎなかった、ということで、北風も太陽も、頭の良さはあまり変わらないような気がしますね。

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